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ウォーゲーム成分入り雑記

Brazen Chariots VASSALモジュール (ver.1.02) に拡大・縮小ショートカットを追加

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これは特定の人々のQOLを日夜高めているツールのスクリーンショットです
 フルマップ3枚のゲームをVASSALでプレイしていると、画面の拡大・縮小と上下左右スクロールに費やす時間が多くを占めていると気づく。リアルのマップを見ているときも、人間の目が情報を処理できる範囲(弁別視野と呼ぶらしい)というのはごく限られていて、目玉をぐりぐり動かしたり顔を近づけたり遠ざけたりと、似たような操作を肉体でしているわけだけれども、無意識に行う眼球運動と比べるとやっぱりじれったいものがある。
 真っ先に思いつくパワフルな解決法は高解像度かつ大型のディスプレイを使うことで、近年ずいぶんお手頃になった4Kディスプレイの導入を検討しつつ、ひとまずタイトルのとおり Brazen Chariots モジュールの操作性を高めることにした……といっても大した作業ではなくて、VASSALモジュールを作ったり覗いたりした経験のある方にはルーチンワークかもしれません。
 また、次回メジャーアップデート(VASSAL 4)で Ctrl + マウスホイールによる拡大・縮小機能が実装される予定*1だそうです。待ちきれないよ! というVASSAL野郎のみなさんは、ご自身の責任にて、よければ下記を参考になさってください。

拡大・縮小ショートカットの追加

 上下スクロールはそのままマウスホイール、左右スクロールは Shift を押しながらマウスホイールでいけるので、拡大・縮小をショートカットキーから操作できるようにする。

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 Module Library の Brazen Chariots を右クリック、Edit Module をクリック。
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 VASSAL Module Editor の Main Map [Map Window] を開き、[Zoom capability] をダブルクリック。
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 Zoom in hotkey と Zoom out hotkey にカーソルを合わせ、ショートカットに指定したいキーを入力(Ctrl + なんちゃら、などの複合入力も可能)後、Ok をクリック。VASSAL Module Editor の File > Save で保存して完了。

マウスホイールにキー入力を割り当て

以降はおまけで、はしょり気味の説明です。
Windowsレジストリをいじるタイプのソフトを使うため、導入の際にはご注意ください。

 X-Mouse Button(https://www.highrez.co.uk/downloads/xmousebuttoncontrol.htm)というマウスのボタンにいろんな機能を割り当てられるソフトを使って、さきほど Brazen Chariots モジュールに追加した拡大・縮小用ショートカットキーのうち、修飾キー(上記の例では Ctrl)を除いたキー(上記の例では Home と End)をマウスホイールの上下から入力できるようにする。

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 Settings > Language から言語を日本語に変えられる。
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 あらかじめVASSALを立ち上げ、Brazen Chariots モジュールを開いておく。追加 > ウインドウ/クラス > 指定方法 のところから、開いておいた Brazen Chariots モジュールのウインドウを指定。
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 ホイール 上回転 のプルダウンメニューで キー・エミュレーション を選択し、歯車アイコンをクリック。カスタム・キーで Home を指定し、「対象プロセスがアクティブなときだけ送信する」にチェックを入れ、「元のマウスボタンの機能をブロックする」からチェックを外して、OK をクリック。
 同様に、ホイール 下回転 に End を割り当てる。
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 適用 をクリックしたら、完了。

 なお、上記のウインドウ指定方法だと、今回対象とした Brazen Chariots に限らず、すべてのモジュール(ひょっとして java で動くソフト全部)でキー割り当てが有効になるようです。したがって、この例で用いた Home と End がなんらかのショートカットキーに設定されているモジュールをプレイすると、マウスホイールを回すたびにその機能が誤爆することになります。ご注意。


 これで快適に北アフリカを眺め回せるようになりました。
 BCS沼に戻ります……(ズブズブ